防犯の視点で考える外構のリフォーム
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カテゴリー:豆知識
新居で楽しく安全に過ごすためには、防犯の観点から、外構のリフォームを行うのが良いでしょう。
住まいやご家族を犯罪から守り、安心して暮らすためにはどのような点に注意すればよいのでしょうか?
こちらの記事では、外構のリフォームを検討されている方に向けて、防犯ポイントを3点ご紹介します。
ぜひ防犯対策として参考にされてみてください。
目次
死角をなくし、見通しの良い設計にする
不審者が隠れる場所を作らないように、死角をなくし、見通しの良い外構の設計を心がけましょう。
具体的には、以下のような対策が有効です。
外構のフェンスの高さ
フェンスの高さは130cm~160cm程度は必要です。これは、目線の高さ以上で、成人男性がよじ登りにくい高さだからです。
防犯カメラを設置する場合は、カメラの映る高さに合わせる必要もあります。
防犯性の高い材質としては、金属製や樹脂製がおすすめです。
金属製は、強度に優れており、壊されにくいです。樹脂製は、軽量で錆びにくく、メンテナンスも容易です。
最近は、樹脂製の木目フェンスなども人気があります。
防犯フェンスの種類
目隠しが必要な場合は、格子状のものや、視界を遮らないルーバータイプを選びましょう。
フェンスの板の間隔は、10cm以下にしましょう。隙間が広すぎると、侵入者が手を入れてしまう可能性があります。
フェンスの上部には、笠木を取り付ける方法もあります。笠木があると、侵入者がよじ登りにくくなります。
植栽を工夫
高木は剪定をこまめに行い、見通しが悪くならないようにしましょう。
これから植栽される方は、防犯の観点から植物の種類を決める方法もあります。
バラ、サンザシ、イバラなどのトゲのある植物は、侵入者が触れることを避けるので近寄られにくく、竹や笹などは接触すると音が出やすいです。
オープンな外構は危ない?
塀やフェンスなどを設置せず、敷地の境界線をオープンに開放的な印象を与える外構スタイルのことをオープン外構と呼びます。
この外構は、開放的で明るい印象を与える反面、防犯面では不安を感じる方も多いかもしれません。
オープン外構はフェンスや塀などが少なく、侵入されやすいというデメリットがありますが、外からの視線がよく通るというメリットでもあります。
これを活かした防犯対策として、外灯を使い、夜間侵入者を目立たせたり、防犯カメラやセンサーライトの視野を広く設けることもできます。
侵入経路を断つ
不審者が侵入しやすい経路を断ち、侵入を困難にすることも重要です。
門扉や塀に鍵をつける防犯対策
簡単に玄関周りに侵入できると、玄関からの押し込みに狙われやすくなります。
門扉や塀は頑丈なものが良いですが、オートロック式の門扉もおすすめです。
オートロックは施錠を忘れたり、不意に開けたりすることを防ぎ、確実に施錠することができます。
小さな子供やペットが勝手に外に出てしまうことを防ぎ、事故や犯罪被害のリスクを減らすことも可能です。
ちょっとした際に門の外に出てしまった場合、開錠できるように予備錠や電子錠を用意しておくと良いでしょう。
外構の地面に防犯砂利を敷く
防犯砂利とは、音を鳴らして不審者を威嚇し、侵入を遅らせるために作られた特殊な砂利のことです。
人が歩くと、70dB以上という掃除機や激しい夕立と同程度の音を発します。
夜中に砂利を歩いている音がすると、家の中にいる人に侵入が伝わるため、防犯効果があると考えられています。
防犯砂利は、主に以下の2種類に分類されます。
発泡ガラス製
リサイクルガラスを高温で発泡させて作られた砂利です。軽くて音も大きいため、最も一般的な防犯砂利です。
陶磁器製
陶磁器を砕いて作られた砂利です。発泡ガラス製よりも重く、音も小さいですが、滑りにくく耐久性に優れています。
防犯砂利は門扉や窓の周りなど、侵入者が通りそうな場所に5cm以上の厚さで敷きましょう。
夜間でも効果を発揮するため、センサーライトと併用するのも効果的です。
外構 窓の格子
泥棒が狙う窓は、地面から手が届きやすく、侵入しやすい1階や2階の低い位置にある窓です。
また、寝室や居間など、貴重品があると思われる部屋の窓は、泥棒にとって格好のターゲットです。
これに対し、格子窓は格子を切断したり外したりするには時間がかかります。
泥棒にとって手間がかかり、心理的なプレッシャーを与えることで、侵入を諦めさせる効果があります。
格子窓単体で設置するだけでは十分な防犯対策とは言えませんので、防犯ガラスを使用するのも効果的です。
外構に安心安全の照明
泥棒は、目立つことを避けて犯行を行うため、照明がしっかりと設置されている家は敬遠する傾向があります。
玄関ドア周りが明るければ、ドアにピッキングなど怪しい行動をしているのが目立ちます。
外構の照明は、単に家の周りを明るくするだけではなく、防犯にも繋がります。
防犯効果の高い照明の選び方
明るさ
防犯効果を高めるためには、十分な明るさの照明を選ぶことが重要です。
一般的には、100ルクス以上の明るさを目安にしましょう。
照射範囲
広範囲を照らすことができる照明を選びましょう。
センサーライトの場合は、照射範囲と感知範囲を調整できるものを選ぶと便利です。
点灯方式
人感センサーやタイマー機能付きの照明を選ぶと、より効果的に防犯対策を行うことができます。
防犯を考えた設置場所
設置場所は泥棒が侵入するケースが多い玄関周り、窓周りを中心に、人が近づくと自動的に点灯するセンサーライトなどがおすすめです。
また、階段や玄関ポーチに設置すると足元を照らせるので、段差を踏み外したり、転倒するリスクを減らすことができます。
防犯を考えた外構作りのポイントをご紹介しました。いかがでしたでしょうか。
安心して安全に暮らせる外構のリフォームをご検討の際は、ぜひモアフォームにご相談くださいませ。
ホームページでは、施工事例を掲載していますので、ぜひこちらもご覧ください。