若いときは気にならなくても、歳を取ったら不便になってしまうような住まいでは、長く住み続けることはできません。特に、浴室や廊下など寒暖の差が激しい環境で起こるヒートショックは高齢者の家庭内死亡数の約5分の1を占めており、対策として断熱性の高い住まいへリノベーションすることが大切です。
日本全国で2019年5月から9月までの熱中症患者死亡者数は126人(総務省消防庁まとめ)。
2019年1月~12月までの交通事故死者数(事故発生から24時間以内に死亡)は3215人(警察庁発表)。
消費者庁が厚生省の統計を分析した調査では、ヒートショックなど入浴中に何らかのアクシデントが起きて命を落とす人の数は年間約1万9000人としています。(注1)
その人数は交通事故の死亡者数よりも約6倍も高いということになります。
熱中症や交通事故による死亡者数と比べると、入浴中の事故での死亡者数として推計されている数がいかに多いかがわかりますね。
注1:平成 24 年 10 月から平成 25 年3月までに3都県(東京都、山形 県、佐賀県)において調査した、救急隊が入浴に関連した傷病と判断した患者で心肺停止に至った件数等を基に、人口 比を用いて全国で起こった件数を推計した結果、病死等も含めた全国の入浴中の急死者数を年間約 19,000人としている。
<厚生労働科学研究費補助金 入浴関連事故の実態把握及び予防対策に関する研究 (平成25年度総括・分担研究報告書 研究代表者 堀 進悟)>
弊社のリノベーションは、ヒートショックなどの健康被害を防止する断熱性に加えて、住む人の健康に配慮しています。小さなお子様から高齢のご両親まで、時を経ても家族が安心安全に住み続けられる住まいをご提供しています。
“断熱性能”は住まいの快適さを左右する大切な要素。
最近の住宅は断熱・遮熱性に優れたものが多い一方で、古い家では「夏暑く、冬寒い」という思いをしている方がまだまだいらっしゃいます。しかし既存の家でも、リフォームによって断熱を実現することが可能です。家の性能を向上させ、住まいの快適さを新築同様のレベルにまで引き上げるのが「断熱リフォーム」です。
快適な暮らしを送るために特に気になるのが、家の中の暑さや寒さ。
「断熱リフォーム」を施すことで、夏涼しく、冬は暖かい快適な住まいを実現することができます。
断熱リフォームは、今までの生活をひっくり返すような、さまざまな良い影響をもたらしてくれます。一言で言い換えるならまさに、「生活改善リフォーム」。具体的には以下のような暮らしの中のお悩みを解決し、みなさんの生活をより快適なものへと改善します。
■悩み01 朝起きると、部屋が凍えるように寒い
例えば冬の寒い日。断熱性能の低い家では、夜間にせっかく暖めた室内の熱が家の外に流出してしまいます。
そのため、就寝前には室温が20°C以上あったとしても、朝には10°C以下になっているなんてことも。断熱リフォームを行うことで、暖かさが朝まで持続する部屋になり、起床後に布団から出るのもスムーズになります。
■悩み02 同じ部屋の中なのに、温度に“ムラ”を感じる
断熱性能の低い家では、室温に“ムラ”が生じてしまいます。例えば部屋の上下で感じるムラ。足元が冷たいからつい暖房の設定温度を上げすぎて、頭がボーッとしてしまう、なんてことも。これでは勉強や作業に集中することもできません。断熱リフォームは部屋の隅々まで暖かさが行き渡る空間を実現し、こうした問題を解消します。
■悩み03
夏場にエアコンを弱めると、耐えられない暑さに
夏場にエアコンの使用を控えると、断熱性能が低い家では、外の暑さがそのまま家の中に入ってきます。その結果、熱中症を引き起こす危険性も高まります。家の断熱性能を高めると、エアコンの効きが格段に良くなり、エアコンの設定温度を数度上げても涼しく感じるほどに。冷房が苦手な人にも快適な空間を実現します。おまけに冷房を消した後も涼しさが長持ちするので、電気代の節約にもつながります。
■悩み04
夏の夜。部屋に熱気がこもって寝苦しい
真夏の日中の暑さは屋根や壁、床を熱します。その熱による蒸し暑さが部屋にこもって夜中まで続き、寝苦しくなってしまうことも。断熱性能を高めると、室外の暑さが室内に伝わりにくく、さらに室内の冷気も外に逃げにくくなるので、涼しさが持続。夏の夜でも過ごしやすく快適な空間をつくります。