玄関ドアリフォームで安全な住まいへ!侵入手口を知って、防犯性能アップに取り組もう!
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カテゴリー:豆知識
玄関ドアは空き巣の侵入経路のターゲットになりやすく、無施錠や鍵の種類によっては簡単に侵入されてしまいます。
侵入に要する時間を延ばすことで空き巣は犯行を諦める傾向があるので、玄関ドア自体の防犯性能をアップさせ、侵入されにくい玄関をつくることが重要です。
こちらのページでは、空き巣の手口やご自宅が狙われやすい玄関かのセルフチェック、防犯性能をアップさせるポイントをご紹介します。
お住まいの防犯をお考えの方や、玄関ドアリフォームをご検討中の方はぜひ参考にされてみてください。
目次
玄関ドアを通じて侵入される手口
玄関ドアは、窓に次いで空き巣の侵入が多い部位です。
玄関から堂々と入っていれば、近隣の方からにも怪しまれませんし、ゴミ出しやちょっとドアを無施錠にしたタイミングで侵入されることも。
侵入される具体的な方法を知って、玄関ドアの防犯意識を高めましょう。
玄関ドアで多い侵入手口
ピッキング
まず、鍵穴を利用して侵入する方法があります。
鍵穴に「テンション」「ピック」と呼ばれる工具を挿して、鍵穴の中のシリンダーを回していきます。
この工具は数百円からでも購入でき、やり方もネットに公開されているほど広まっている手法です。
鍵穴の中でも、シリンダー・インテグラル錠はこのピッキングの被害が起こりやすい鍵穴タイプです。
手慣れた空き巣の犯行では十数秒でロックが外れるので、この鍵穴の玄関ドアは狙われやすくなってしまいます。
サムターン回し
近年はピッキング以外にサムターン回しという手法も多くなっています。
サムターンとは玄関ドア鍵の内側のつまみです。このサムターンを、玄関ドアや郵便受け・ドアスコープの隙間から手や工具を挟み込んで解錠する方法がサムターン回しです。
玄関ドアに採光用の窓ガラスがあっても、その窓ガラスの強度が低いとガラスを割ってサムターン回しをされてしまう恐れがあります。
こじ破り
玄関ドアの隙間にドライバーやバールなどの工具を挿しこんで、無理やりドアを開ける手法をこじ破りと言います。
鍵の強度が低いと、こじ破りで短時間で侵入されてしまいます。
打ち破り
打ち破りはハンマーやバールといった硬い工具で玄関ドアのガラス部位にヒビを入れ、そのまま割って侵入する方法です。
力任せで強引な手口ですので、作業時の騒音や衝撃で室内の住人や近隣住人に気づかれる場合が多いです。
焼き破り
バーナーなどでガラスを熱し、その後瞬間急冷スプレーを吹き掛けることで起こる温度変化を利用し、玄関ドアのガラスを破損させます。
焼き破りは作業音が小さく素早く侵入できるので、こちらも増えてきている手口の一つです。
薄いフロートガラス(FLガラス)なら10秒ほどで破ることができます。
ご自宅の玄関まわりをセルフチェック
玄関ドアにおける防犯機能をご紹介しましたが、「玄関ドアをリフォームするのはちょっと大ごとの様だ…」と思われる方も多いでしょう。
狙われやすい玄関まわりのポイントをご紹介しますので、ぜひご自宅がどの程度あてはまるかチェックしてみてください。
チェックが多い方は対策の見直し、必要なポイントが揃った玄関ドアへのリフォームがおすすめです。
玄関まわりの防犯セルフチェック
玄関先が外から見えづらい
草木や背の高い門・フェンスなどがあり、外から見通しの悪い玄関は、一見プライバシーの保護がされている様ですが、侵入を試みる空き巣にとっても都合が良くなってしまいます。
1ドア1ロックになっている
1つのドアに1つの鍵しかない、補助鍵も使用していない場合は、その鍵が突破されると簡単に侵入されてしまいます。
鍵の量で侵入のための時間が変わってくるので、ドアの鍵は1ドア2ロックが望ましいです。
ディスクシリンダー型、室内想定用の鍵(インテグラル型・円筒型)を玄関ドアの鍵で使用している
一昔前の住宅では広く使われていたディスクシリンダー型の鍵は、鍵内部の溝が浅くて少ないのでピッキングしやすい鍵と言われています。
また、鍵とドアノブが一体化したインテグラル型の鍵、内側からドアノブのボタンを押して鍵をかける円筒型の鍵も要注意。
室内用ドアに付けられる想定で作られているので、ピッキング対策自体がされておらず、玄関ドアや勝手口ドアに付けられていると、とても危険です。
ドアのガラスが単板ガラス・ワイヤー入りガラス
ドアに使われているガラスが防犯性能があるものでないと、打ち破りや焼き破りの被害に遭う可能性があります。
使われているガラスの見分け方としては、防犯ガラスは複層ガラスである場合が多いので、サッシ付近のガラスにスペーサーと呼ばれる中間層があるか見てみましょう。
防犯性能の高い玄関ドアの特長
ここからは、前述しました侵入手口に対抗できる具体的なポイントをご紹介します。
ピッキング対策にはディンプルキー、ウェーブキー!2ロックも常識に!
ピッキング対策には、鍵の形状が複雑なディンプルキーやウェーブキーが有効です。
複雑であればあるほど、ピッキングが完了するまでに時間がかかるので、空き巣が諦める可能性が高くなります。
ウェーブキーは鍵の表面が波のような模様になっていて、100億通り以上のキーパターンがあります。
高級車の鍵や金庫の鍵としても利用されているほど、防犯性能に信頼がある鍵なのです。
もちろん、鍵が特殊であっても1ロックではまだ心配です。ドアハンドルを挟んで上下に鍵が付いた2ロックは必ず導入しましょう。
サムターン回しは防止カバーと防犯ガラスで物理的に防御
サムターン回しは鍵のサムターン部位に、カバーを付けることで防止できます。
1,000円以下で購入可能ですが、プラスチック製や接着剤で付くタイプには不安を感じる方もいらっしゃるでしょう。
サムターンカバーと合わせて、防犯性能が高い合わせガラスを使用した玄関ドアがおすすめです。
打ち破り・焼き破り対策は防犯ガラス・フィルムがおすすめ
前述しました通り、玄関ドアには防犯性能が高いガラスを使用したものがあります。
ガラスとガラスの間にしなやかで強靭な中間膜を挟み、加熱と圧着をさせた特殊なガラスです。
ガラス自体が割れてしまっても、この中間膜の耐久性が残ります。
防犯ガラスは強固なガラス自体が打ち破りや焼き破りを跳ね返すというのではなく、破損し侵入されてしまうまでの時間を延ばす目的があります。
これは、空き巣は玄関ドアや窓などからの侵入で、5分以上の時間がかかっていると7割以上は諦めると言われてることが関係しています。
同様の対策としては、ガラス部位に防犯用のガラスフィルムを貼ることも有効でしょう。
耐貫通性、耐熱性があるものを選ぶようにしましょう。
こじ破り防止は強度の高さが評価されているカマ付デッドボルト錠
デッドボルトとは、鍵がかかる時に出てくる四角い金属部位です。
カマ付のデッドボルトでは、一般的に四角の部位がL字の鎌の様になっているため、より強固にロックされ、強引なこじ破りへの対策ができます。
このカマ付デッドボルトが2ヵ所、3カ所もあればこじ開けるための時間も長くかかります。
玄関ドアの無施錠にはオートロックの電子錠も有効
無施錠で侵入されてしまうケースは、出入りの際は必ず鍵をかけると簡単に解決できそうです。
しかし、「一人暮らしで不安」「ご家族がうっかり鍵を掛けずに外出してしまう」「疲れて帰ってきて忘れてしまった」というケースもあるでしょう。
自動で閉まるオートロック機能が付いた電子錠であれば、そのうっかりも防犯可能。
スマートフォンや電子錠リモコンで、離れたところから開閉することも出来ます。
玄関ドアにおける空き巣の侵入手口、防犯性能をアップさせるポイントをご紹介しました。
近年の玄関ドアリフォーム商品は機能性が高く、防犯性能も高い商品が展開されています。
安心してご家族が過ごせる住まいのために、玄関での防犯対策を行っていきましょう。
モアフォームでは玄関に限らす、窓や勝手口と言った開口部のリフォーム実績が豊富にあります。
玄関ドアリフォームのご相談は、ぜひモアフォームにご相談ください。